テレ・エアー・カウンターポインツ（港湾にて）

かつて港は、船の往来とともに人や物、文化や情報が海を渡って交流しあう地域的・国際的に重要な拠点でした。現在はグローバル化とネットワーク化によって不可視の海域を進むようになってきたともいえる《交流》を、見える・聴こえるかたちに立ち現す試みが本作の表現です。
古くなって明滅するようになった蛍光灯と、古いAMラジオ。それら過去になりつつあるメディアを組み合わせて、いつかこの港湾が激しく賑わっていたような、あらゆる言葉・あらゆる目的の煌めく場をつくりあげます。