拡張ニュー屋台【WS・トーク】
タイトル | 拡張ニュー屋台 / Yokohama Expantion Eating |
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アーティスト | 中山晴奈 / Haruna Nakayama |
カテゴリ | アートプログラム |
ジャンル | ワークショップ / トーク |
開催場所 | 象の鼻テラス |
開催日 | 2021年10月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、23日(土) |
時間 | 14:00-15:00 ※イベントにより異なる場合があります。 |
「食」をコミュニケーションツールと捉え、アートや地域の現場で企画を行う中山晴奈が、社会課題や暮らしの楽しみを”屋台”に仕立て共有する実験と提案を行います。海洋資源、農業、リサイクル、民族多様性などのテーマに、”屋台”を通じて触れてください。週末にはテーマに関連したトークやワークショップを実施します。
■プログラム内容
「アオノリを食べて知る 日本の海洋資源の今」
秋刀魚の不漁が今年も話題ですが、いま日本の海にどのようなことが起こっているのかを、海藻の研究者らとともにリサーチを続けている合同会社シーベジタブルの友廣裕一さんにお話いただきます。また同社で取り組んでいる、近年激減してしまったスジアオノリをの試食も行います。
【日時】
10月2日(土) 14:00-15:00
【トークゲスト】
友廣裕一(ともひろ・ゆういち) / 合同会社シーベジタブル共同代表、一般社団法人つむぎや代表
1984年大阪生まれ。大学卒業後、日本全国70以上の農山漁村を訪ねる旅へ。東日本大震災後は、宮城県石巻市・牡鹿半島の漁家の女性たちとともに浜の弁当屋「ぼっぽら食堂」や、鹿の角を使ったアクセサリー「OCICA」などの事業を立ち上げる。世界のデザイナーたちと地域の事業者をつなぐ「DOOR to ASIA」や派生プログラムの企画・運営も行う。
現在は合同会社シーベジタブル共同代表として、個性的な仲間たちと共に海藻の生産から新たな食べ方の提案まで行っている。昨年からはリサーチのため日本各地の海に潜り、海藻はもちろん、海の現状についても現場で学んできた。
「世界の屋台から考える 家事の拡張と共有」
かつての東京は家も小さく火事になりやすかったため、食事は屋台で買って済ませることも多かったといいます。私たちの暮らしているこのコロナ禍でも、テイクアウト文化は広がりつつあり、江戸のように再び家事が家の外へと拡張しているとも言えるかもしれません。この状況を世界の台所を多数観察してきた岡根谷実里さんにとともに語ります。
【日時】
10月3日(日) 14:00-15:00
【トークゲスト】
岡根谷実里 / 世界の台所探検家
1989年、長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士修了後、クックパッド株式会社に勤務、その後独立。世界各地の家庭の台所を訪れて一緒に料理をし、料理を通して見える暮らしや社会の様子を発信している。クックパッドニュース、日経DUAL等での連載の他、全国の小中高校への出張授業も精力的に行なっている。訪問国/地域は60以上。
著書に「世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる(青幻舎)」。
第一部 「Z世代が考える 新しいミャンマー支援」
ミルクティー同盟を知っていますか?近年、香港やミャンマー、タイなどで社会の民主化を復活させようと人々が試みている活動をつなぐ、インターネットからはじまった、国を超えたつながりです。ミャンマー式のミルクティーを実際に飲みながら、この動きを日本から支えようと活動している20代のアートプロジェクトについてお話を伺います。
第二部 「ミャンマーにおけるアーティストの今」
国軍がクーデターで全権を握ったミャンマー。取材中に軍に拘束されたジャーナリスト・北角裕樹さんは、ミャンマーにおいてアーティストがどのように軍事政権と向き合ってきたかも取材されていました。「遠い国の話ではない。ミャンマーの状況は日本とも重なる」と言う北角さんに、インターネットが遮断され、情報発信できないミャンマー国内で、アーティストが今何をしているか、またこれまでどのような取り組みがあったのか、お話を伺います。
【日時】
10月9日(土) 14:00-15:30
【トークゲスト】
(第一部)Light up Myanmar
ミャンマーにルーツを持つ20代を中心にした情報発信プロジェクト。アートや文化などを通じて、ミャンマーの現状とともにミャンマーの文化や人々の魅力を伝える活度を行っている。2021年2月、軍によるクーデター発生から、実際の抗議デモで使用されたポスターの展示活動などを通じて、現地の人々が何を感じているのかを日本国内に発信。自分たちらしく生きられる社会を作るために日々葛藤しているミャンマーの人々に焦点を当て、新たな平和な社会を作っていく支援を行っている。
(第二部)北角 裕樹 / ジャーナリスト、映像作家
1975年東京都生まれ。日本経済新聞記者や大阪市立中学校校長を経て、2014年にミャンマーに移住、ジャーナリストとして活動する。短編コメディ映画『一杯のモヒンガー』(2017)を監督。クーデター後の2021年4月、軍と警察の混成部隊に自宅が襲撃されて拘束。フェイクニュースを流したという嫌疑をかけられ、インセイン刑務所に一か月間収監された。5月に釈放され、国外追放となる形で帰国した。
「小さな仕事で幸福度を上げる 屋台の可能性」
さまざまな由来を持つ者が集まる都市において、新しい仕事を始めるときに気軽にトライ&エラーを行える屋台は魅力的です。今は大企業となっているような会社も、はじまりまでさかのぼってみると屋台ひとつから始めたケースもみられます。法規や規制などさまざまなルールを守りながら、隙間をぬって新しい仕事を生み出すにはどのようなことをおさえればよいのでしょうか。小さな仕事は誰かにとって便利で、ときに幸せをもたらすかもしれません。屋台の魅力について働き方や建築理論の研究者と語ります。
【日時】
10月10日(日) 15:00-16:30
【トークゲスト】
伊藤洋志(ナリワイメーカー、スクラップ装飾社)、山口純(建築理論研究者、スクラップ装飾社)
大工、研究者、デザイナー、写真家からなる造形チーム。都市に散らばる廃材を資源として、山里の茅や竹のように扱い空間を装飾する。廃材を再構築し内装施工を行い、空間表層の情報量とノイズを増やし、人間が快適さを感じる適度な刺激を得られる空間づくりを目指している。
「純胡椒から見る 森林と農業と生物多様性の話」
近年注目されている森林農業。人類の文化形成にも深く影響を及ぼしながら、生物多様性を生かす、古いけれど新しい農業の考え方です。インドネシアのカリマンタン島を中心に、島の人々とともに生の胡椒を商品として日本に紹介している高橋仙人さんをお招きして、森林(ジャングル)における農業の今とこれからについて伺います。自然と人間の境界に負荷をかけない農産物の生産地をつくることができないか、さまざまなジャングルフーズの資料を見せていただきながら考えます。純胡椒のテイスティングもします。
【日時】
10月23日(土) 14:00-15:30
【トークゲスト】
高橋仙人 / 仙人スパイス代表
水産学を学び、2000年よりインドネシア・カリマンタン(ボルネオ島)のジャングルに熱帯魚を探しに出掛ける。現地の湧き水に生物の多様性が集中していることに興味が深まり、湧き水を中心に自生するクリプトコリネという水草に注目してプライベートで調査・研究をライフワークに現在に至る。
旅先の村で出会う庭先のスパイスたち、地域ごとに異なるスパイスの個性に魅了される。その中から最も印象深かった生胡椒の商品化に尽力。生物の愛好家・研究者の隔たりなく活動しながら、仙人スパイスを立ち上げ、熱帯の産物を日本へ届ける活動を行なっている。
ショップ http://sennin-spice.com
※その他のプログラムも確定次第公開致します。
■参加方法
事前申込み優先
定員:20名
料金:無料
申込方法:メールにて下記の内容をお申し込みください。
ー送付先:event(a)zounohana.com
※ (a) を@に変更して送信ください。
ーメールタイトル:
【参加申込】FUTURESCAPE2021拡張ニュー屋台
ーメール本文への記入事項:
・参加希望プログラム
・参加者のお名前(ふりがな)
・お電話番号
・メールアドレス
■常設展示
10月2日(土)ー24日(土)
※詳細はこちら